前回の「地域で暮らすということ」に引き続き、小規模多機能の利点を生かした支援方法の報告をします。
この方は事業所から徒歩1~2分の場所に一人暮らしで住んでらっしゃる方です。
認知症を患っていますが、ADLは自立しており、一見周りから見たら「認知症の人」をわからない方です。要介護1の方で、やしろの郷の支援方法は「入浴」「食事」がメインです。年齢は70代の方です。
要介護1で入浴メイン、食事の支援が必要と考えると、あまり小規模のイメージはないかと思いますが、この方にとってとてもニーズに合った事業所が小規模多機能だったのです。
なぜなら、利用じゃない日も歩いて事業所に来てしまうからです。
理由は「おなかが空いたから」「寒いから」「暑いから」様々ですが、臨機応変にサービスを変更できるのが小規模多機能の利点なので、最大限活用しご本人を受け入れています。
通所サービスだと、「利用日ではないから受け入れが難しい」状態になるかと思います。
この方の場合朝8時過ぎにふらっと事業所に来て朝食を召し上がり、そのまま夕方まで事業所にいる場合もありますし、昼過ぎに自宅に帰る時もあります。
最近は当事業所に来所して、他利用者さんとのお話相手をしていただき、元々の明るいキャラでなくてはならない存在となっています。
年齢は私の両親よりも若い方ですし、すこしでも長く、よりよい関係で支援を関わっていけたらと思います。